「 人生は一度だけど、同時に二通りを歩く 」
獅子の舞手として私の賞味期限が切れたのが50歳を過ぎてからでしょうか、腰を落として獅子の頭を大きく振り上げることが叶わなくなり、舞を続けることが無理だと思った次第。それから 20 年を上回る歳ま で鼓鉦（こしょう）の役を担いました。鼓鉦という舞に欠かせない音色を奏でる器具が必要です。
私も舞を永く演じていたので、太鼓と鉦のパートに ついては理解していました。先輩から手ほどきを受け、 練習の折に指導を受けながら技を体得しました。時には 年下でも笛のベテランさんから太鼓をたたく微妙な部分 について厳しく指摘を受けながらどうにか一人前の鼓鉦に成れたようでした。
2019 年の祭りを最後に鼓鉦からも手を引き、会員の皆様の活躍を喜んでいます。次の機会に、獅子保存会に入会した きっかけや会員を続けられた沢山の思い出などお話出来たらと思います。
新町獅子保存会顧問 山本信夫（82）
