私の思い出 2

昭和40年代 9月15日例大祭夕随兵/新町・上職人町 勢子のグループをロープで囲い一緒に歩いている

「 友人の誘いで保存会加入へ 」

一度の人生を二通り歩くと申しましたが、何も法律に 触れるような事ではありません。一般に社会生活を普段 通りに過ごすという方々が大部分だと思います、私も普段通り、教育を終え、職業に就き、程なく結婚、そして世帯維持と、子ども達の将来を考えながら生活を営んでいく。こういう事が私の描く普段通りの暮らしであると思っております。そして思ってもいなかった「獅子」との出会いがもう一つの私を見出しました。獅子は私の心や体をすっかり虜にしてしまいました。この獅子を受け入れた事が、もう一つの私を作り上げたと言っても過言では無いと思います。 

 新町獅子保存会へ入会を勧めてくれた地域の友人 S さん、仕事を通しての知人で獅子舞をかなり理解されていたようです。年齢もほぼ同級生で S さんの周りには私にとって友達と言える人々が多く居ました。 

 27歳で結婚、昭和43年でした。保存会加入は結婚の後でしたが保存会に加入して私はどのような事をして行かなければならないのか暗中模索だったと思います。そして保存会員になって初めての仕事が、「水」当番でした。

新町獅子保存会顧問 山本信夫(82)